学校長の一言

校長日誌

電話復旧

電話が復旧しました。
ご迷惑をおかけしました。
やはり落雷の影響によるものでした。
昨夕から,三好郡・市内及び美馬郡・市内で電話の不通箇所がたくさんあったようです。
情報機能が寸断されることの影響の大きさを痛感しました。
本校へ電話をして下さった方は心配されたことと思います。
保護者の皆様にご心配をおかけしました。
電話不通時の対応について検討をしていきます。
ご迷惑をおかけしました。

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落雷の影響

昨日(6月22日)の午後3時過ぎに三好地方は豪雨と落雷に見舞われました。
その影響で,本校の電話回線が不通になっています。
電話が通じなくてご迷惑をおかけしています。
業者に依頼して,復旧に努力をしているところです。
FAXは利用できます。
ご不便をおかけしますが,よろしくお願いします。

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平成23年度校長挨拶

徳島県立池田支援学校の校訓は,『ひかり 輝く』です。
一人ひとりの児童生徒が主役である学校。
一人ひとりが輝く学校。
学校生活の様々な場面で,一人ひとりがそれぞれに違う良さや,
個性を発揮して,みんなが『ひかり 輝く』人間に成長して欲しいという願いが
込められています。
平成23年度は小学部15名,中学部19名(内訪問学級生1名),高等部38名,
計72名でスタートします。開校から二年目を迎える若々しい学校です。
児童生徒一人ひとりの能力や特性に応じたきめ細かい教育を推進し,その可能性を
最大限に伸ばし,自ら生きる力を養い,積極的に社会参加し,主体的・創造的生活を
営むことができる人間の育成を目指して,教職員一同心を一つにして取り組んで
まいりたいと思っております。
本年度も児童生徒が主役となって,ひかり輝く存在として学ぶ学校づくりに努めて
まいりますので,皆様の御支援と御協力をよろしくお願いします。  

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年度末を迎えて

梅や蝋梅の花が,今を盛りと咲いています。
 今年の冬は雪が多く,土曜日・日曜日に積雪に見舞われました。
 月曜日に水道管の凍結の心配をしたこともありました。
 国道の気温表示が,-4℃とか-3℃を示していることもありました。
 ここは暖かい四国のはずですが,山間部は冬場の気温が下がります。
 長年この地で生活しておりますが,今年の寒さは一段と厳しかったように思います。
 それゆえに,春が待ち遠しく,優しい日差しに照らされるとほっとします。
 3月は,本年度の反省を踏まえて来年度の準備をする時期です。
 あっという間の一年間であったと,感じています。
 保護者の皆様のご協力や,地域の皆様のご支援をいただきありがとうございました。
 「児童生徒が主役となって活動する学校づくり」をめざして参りましたが,まだまだ道は遠く,課題が山積しております。一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援のためには,教員一人ひとりの子どもに対する思いと冷静な実態把握,そして専門性を高めるための努力が必要です。
 また,個々の努力だけでなく,学校の組織力を高めることが大切だと考えております。そのために本年度の反省のもと,課題解決のために来年度の目標を設定し,教職員が一丸となって目標達成のために努力していくような体制づくりに力を尽くしたいと思っています。
 池田支援学校の職員は,前向きで,共に子どもを育てていこうという意欲があると思っています。年度末を迎えて学校活動の点検を踏まえて,地域から信頼される学校として,校歌にも歌われているように「伸びゆく 池田支援学校」となるべく努力していきたいと思っています。 
 今後とも皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。 

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新しい年を迎えて

新しい年を迎えて,新たな気持ちで教育活動に取り組んで参りたいと思います。
 昨年は,保護者の皆様や地域の方々,関係各位のご理解とご協力を賜り,
充実した日々を送ることができましたことを深く感謝いたします。
 小学部では,基本的な生活習慣を身につけるとともに,自主性や集団活動の
参加をめざし,楽しく学習しています。中学部では体験を深めて生活力の向上を
めざして学習しています。高等部では,将来の社会生活を送る上で必要な力を
つけ,実際に現場で体験する学習をしています。
 かけがえのない子どもたちが,地域の中で力強く生きていく力を身につけられる
よう支援していきたいと思っておりますので,本年も皆様方のご協力をよろしくお願いします。
 本年も子どもたち一人ひとりにとって「ひかり 輝く」年になることを期待しております。
 どんな一年になるか楽しみです。一年の歩みは大きく,大きく成長した子どもたちを
想像するとわくわくします。
 1月11日から授業が始まります。
 元気な声が校舎に響き渡ることでしょう。
 早く会いたいと待っています。

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「ひかり輝く」池田支援学校第一回文化祭

池田支援学校第一回文化祭が,10月30日(土)開催されました。

テーマは「新しい一歩」です。
本年の池田支援学校と美馬分校にぴったりのテーマでした。
午前中は体育館で,池田支援学校小学部・中学部・高等部・美馬分校高等部による表現の部が開催されました。
児童生徒全員,一人ひとりが自分の個性を表現し,とても素晴らしく,目頭が熱くなってきました。
きらきらした目をして,強いメッセージを伝えてくれたと思います。
午後は「池支から愛を叫ぶ」と題して,名司会のもと若さあふれるステージを繰り広げてくれました。歌を歌う仲間に手拍子を送り,バックで盛り上げ,会場が一つになってとても楽しいひとときでした。
そしてステージでは村上様による,マジックショーが行われました。
子どもたちは,不思議そうに舞台を見つめていました。
高等部棟では,各学部のバザー,保護者バザー,歯の相談等色々な催し物が行われました。
準備から当日の運営までご協力をいただいた保護者の皆様をはじめ大勢の関係の方々に感謝申し上げます。
早朝よりお越しいただいたご来賓の皆様や地域の皆様の盛大な応援,ボランティアとしてご参加いただいた近隣の高校生の皆様,本当にありがとうございました。
大勢の方々のご支援をいただきながら,池田支援学校は日々歩みを進めています。
一人一人の一歩は小さくても,一年間を通せば大きくなり,池田支援学校77名と美馬分校4名の児童生徒の一歩は力強く,大きな一歩になると確信しております。
我々教職員一同,子どもたちの幸せのために日々全力を尽くして参ります。
今後とも,ご支援とご協力をお願いします。
子どもたちの笑顔がはじけ,「ひかり輝く」文化祭でした。
学校の主役は,子どもです。
私たちも,子どもとともに成長していきたいと思っています。
池田支援学校の「新しい一歩」は,力強く歴史を刻んでいきます。

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夏休みもまもなく終わりです

暑い暑い夏休みでしたが,9月1日から授業が始まります。
学校に元気な声が響くことが,待ち遠しいです。
みんな,暑い夏休みを楽しみましたか。
1日は元気に登校して下さい。待っています。
そして,夏休みの思い出を聞かせて下さい。
暑さはまだまだ続くようですが,朝夕は秋の訪れを感じます。
ひんやりした風や,赤とんぼの飛来,夜の虫の合唱・・・。
秋はそこまで来ています。
友達と一緒に学習を進めていきましょう。

地元の学校の先生方,地域の関係機関の方々,保護者の皆様
本校が開催した夏季公開研修会に大勢お越しいただきまして
ありがとうございました。
皆様の特別支援教育に対する熱意を感じています。
地元の特別支援学校として,これからも皆様のご支援をいただきながら
教育の充実に努めて参りますのでよろしくお願いします。

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夏休みが始まります

池田支援学校となって初めての夏休みが7月21日から始まります。
4月の開校式から,始業式や入学式があって,みんなで一緒にスタートしました。
児童生徒の皆さん全員がよく頑張りました。
「博愛まつり」や「運動会」を美馬分校の友達と一緒に行いました。
高等部は就業体験や校内実習がありました。
また,三好高校で茶摘み体験をさせていただき,三好高校の生徒さんが色とりどりの花や
花栽培にふさわしい土を持ってきて,植栽活動の指導をして下さいました。
その花がとてもきれいに咲いています。
中学部は講師の先生をお招きして腹話術の公演をしていただきました。
楽しかったですね。
中学部の皆さんも花作りに挑戦し,すぐ横の施設の道沿いに夏の花“ホウセンカ”が
強い日差しに向かって咲いています。
校長室の外側には朝顔のカーテンを,事務室の外側にはゴーヤのカーテンを育ててくれています。学校版環境ISOの認定も受け,エコ対策に最適です。
校長室から花が見えて,日差しを遮ってくれています。
校長室にはエアコンがないのですが,朝顔が涼を運んでくれています。
中学部の皆さん,いつも水やりやお世話をしてくれてありがとうございます。
小学部は箸蔵小学校との交流学習がありました。学年間交流や交歓学習をしました。
雨の中を箸蔵小学校へ行ったり,箸蔵小学校の友達が本校に来てくれたりと,
楽しい交流の時間を持てました。
学校のプールは簡易プールで小さいのですが,元気のよい声が校舎に響いていましたね。
雨の日が多かったので十分楽しめませんでしたが,日に焼けてたくましく感じました。
友達と一緒に楽しい思い出もたくさん出来たことと思います。
皆さんが,元気に一生懸命いろいろな学習をしたことを,心から喜んでいます。
皆さんの頑張りを支えて下さった保護者の皆様や地域の皆様に感謝しています。
夏休みも健康に気をつけて元気に過ごしてほしいと思います。

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池田支援学校第一回運動会

すがすがしい青空の下第一回運動会が,行われました。
 小学部・中学部・高等部・美馬分校高等部の児童生徒が,練習の成果を発揮し,精一杯頑張りました。みんなが,自分の最高の力を発揮しながらダンスや競技に取り組みました。
 笑顔が素敵な,輝いて見えた子どもたちでした。
 今日の主役のみんなに,「ありがとう」の言葉を贈ります。
 保護者の皆様,地域の皆様,最後まで応援をありがとうございました。

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もうすぐ第一回運動会です

 6月5日(土)は池田支援学校第一回運動会です。
 池田支援学校本校の児童生徒と美馬分校の生徒が一緒に競技や応援をします。
 箸蔵近隣公園に歓声が響き渡ることでしょう。子どもたちは,毎日運動会の練習をし,当日精一杯の演技を見ていただこうと張り切っています。
 私もわくわくしています。
 新しい校旗を先頭に全児童生徒が行進する様子を思い浮かべただけで,胸が熱くなります。
 保護者の皆様や地域の方々の応援をよろしくお願いします。

 

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本校化セレモニー

来年度から池田分校が美馬分校をもつ「池田支援学校」として本校になることを記念して、去る1月29日(金)にPTAが中心となって、「本校化セレモニー」を開催しました。お隣の池田学園に学園教室ができてから30年を経過しましたし、分校になってからも21年が経ちました。分校としての規模は全国第二位でした。はやく本校にしたいとの願いがやっと叶って、来年度から本校になります。校長が常駐し、校訓、校章、校歌が変わること以外、大きな変化はありませんが、やはり、新しい伝統が築かれていくものと思います。
 さて、このセレモニーに際して、PTAの役員の皆様の多大なご協力がありました。子どもたちに、バイキングでおいしい食事を提供しようと計画してくださいました。なんと12品目もの料理を作ってくださいました。この温かい心に感激しました。子どもたちは、何回もお代わりをして料理を堪能してくれました。保護者の皆様に心からお礼を申し上げます。
 いままで支えてくださった池田博愛会の中村理事長はじめ各施設長の皆様や学校評議員、箸蔵福祉村村長にもご出席いただいて、在校生を中心とした思い出ビデオをともに見ていただきました。

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工程を人に合わせる会社

保護者の方から、「障害のある子どもを持つ親として、慰められ力づけられるとても素敵な会社があります。」と紹介された川崎市にあるダイレクトチョークで有名な「日本理化学工業株式会社」についてホームページや本を通して調べてみました。この会社の障害者雇用率は社員の7割を超えているのです。1.8%の法定雇用率を達成している事業所は5割にも満たない現状では、驚くべきことです。それも肢体不自由や聴覚障害ではなく知的障害者がほとんどなのです。さらに、毎年採用を継続しながら優良経営を続けているのです。
 ここの障害者雇用は、50年前に現場実習にきた知的障害のある生徒2名を、現場実習で一緒に働いた社員が「私たちみんなでカバーします。」と社長にお願いして雇用したことに始まります。最初は苦労の連続だったそうです。会社の工程に慣れてもらうことに力を注いだのですがうまくいかず、社長が先頭に立って一人一人の障害や状態に合わせて機械を変え、道具を変え、部品を変えていったそうです。チョークの色とラインに流す材料や容器もその色に合わせる、数字が読めない人には必要量と同じおもりをつくる、時計が読めない人には砂時計を利用するなど、一人一人とつきあいながら、何ができて、何ができないかということを少しずつ理解していき、人に合わせて工程を組み立てていくことにしたのです。そうすると、一人一人の能力が最大限に発揮できるようになり、健常者に劣らない仕事ができるようになったそうです。
 特別支援教育を推進していく上にことさら強調する内容ではありませんが、「一人一人のニーズに応じた教育」というのも、この日本理化学工業を行われている取り組みと同じだと思います。工程に人を合わせるのではなく、「人に工程を合わせる」視点こそが大切だと思わされます。

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可能性を信じること

先に紹介した福井達雨さんの本の中から、強く心を揺さぶられた事例を続いて紹介します。「僕アホやない人間だ」という本の中に書かれてあった内容ですが、障害児教育に携わる者として、ここに示された「可能性を信じる精神」を忘れないようにしたいと思いました。
 父親の海外出張のため、便器で排泄をしたことのない重度の知的障害のある近子さんを施設に預かって4ヶ月。保母たちの経験に裏づけされた方策をしたにもかかわらず、朝の4時ころになると布団の中にウンコをしてしまい、失敗につぐ失敗でもうだめだと福井園長に訴えにきました。「十分やった。もういいよ。」と園長から言ってほしかったのだと思います。
 しかし、園長は、本当にだめかを確認し、ここで支援を放棄することは大切な精神を失うことになりはしまいかと危惧して認めませんでした。「教育というものは、どんな時でも可能性を信ずることや。もう駄目やと思って教育を捨ててしまったら、この子ども達には人間回復なんて生まれない。何もできない子どもであるからこそ、可能性を信じてやるのだ」と。
 その結果、職員は奮起して、もう一度近子のおしりとニラメッコをすることになりました。その後6ケ月経ったある早朝、園長のところに職員が飛んできて、「先生大変です。大変です。近子さんがトイレでウンコした!」と泣きながら報告したのでした。

 実に入所してから10ヶ月経ってやっとトイレで排便ができたのです。その場に立ち会った職員は、こう言っています。
 「わたし、近子ちゃんのオシリをただ祈る思いでにらみつけていたんや。ちょうど30分ほどした時、近子ちゃんのオシリから香ばしいウンコがポツンと出てきた時、ただ感激でいっぱいやった。これほどウンコが美しいものだとは今まで思ったことがなかったし、ウンコのにおいが香ばしいものだと思ったことがなかったわ。宝物を神様から授かったような気持ちやった。自分の仕事が本当に素晴らしいとつくづく思ったわ。」
 私たち教員が簡単にあきらめていないか、また努力も中途半端ではないかと反省させられます。「可能性を信じる心」をしっかりもって、子どもたちとしっかりと向き合いたいと思います

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目に見えないものを大切にする心

座敷牢に知的障害者を閉じこめていた時代に知的障害者のための施設「止揚学園」を創設して、現在も学園の代表者として活躍されている福井達雨さんの著書を読んで、工業高校の教師から障害児教育に携わる教師になりたいと思うようになりました。もう、20年も前のことです。その本は私が買ったのではなく、妻が買って持っていた本で、「りんごってウサギや」(現在絶版となり「子供に生かされ子供を生きる」(柏樹社、1978)改訂増補版となる)や「僕アホやない人間だ」(柏樹社、1969)を読んで衝撃を受けました。
 
 止揚学園の創設期は、台所の設備が充分でなく、野菜切りの機械などは揃っておらず、職員が、1時間も2時間もかかって、ダイコンをおろしたり、野菜を切ったりしていました。できあがったものは、大きかったり小さかったり、形が不揃いです。だんだん施設の働きが地域で認知されて寄付金がよせられるようになり、「自動野菜切り機」を購入できました。機械がそなわり、見る間に、野菜が切れるようになり、できあがったものは、以前に比べるべくもなく、形が整い、見栄えのよいものでした。

 しかし、不思議なことが起き始めたのです。それは、機械切りの食物がでるようになってから、子どもたちの心が不安定になり、落ち着きがなくなってきたのです。初めのうちは、原因がわからなかったそうですが、調査をした結果、創設期の食事は、形が不揃いで、見た目にはきたなかったのですが、保母が一つ一つ手で切ったので、その中に、愛情が深く含まれていたのでないかと気づくようになったそうです。機械切りになってからは、生命のないものによって切られ、たとえ形は美しくとも、保母の愛が、その中になくなってしまい、この愛のない食事をした子ども達は、心理的に欲求不満をおこし、落ち着きがなくなってきたのだというのです。その証拠に、機械切りをやめて、すべて職員達の手切りにもどしてからは、再び子どもたちの心がおちついてきたのです。

 嘘のような話ですが、私は真実ではないかと思えるのです。障害のある子どもたちと接していると、口では説明できないことが多いのですが、目に見えないものを鋭く感覚的に捉えている現実に驚くことがあります。
 
 止揚学園では、見えるものより、見えないものの価値を大きくとらえております。阿南養護学校で勤務しているとき、PTAの研修として、この止揚学園を見学することになり、私も喜んで参加しました。風呂もボイラーでたくのでなく、木を燃やしていました。洗濯物も乾燥機は使わず、すべて天日干しなのです。食器も割れにくいポリプロピレンの器ではなく、すべて手作りの陶磁器を使っています。どちらにしようと同じ事ではないかと思う私ですが、止揚学園の方は「違いますよ」と静かにお話ししてくれました。この学園の隅々まで、「目に見えないものを大切にする精神」が息づいていることを肌で感じてきました。私も少しでもこの精神にあやかりたいと願う昨今です。
 
  「僕アホやない人間だ」、福井達雨、柏樹社、1969
  「子供に生かされ子供を生きる」、福井達雨、柏樹社、1978

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学校評議員会について

昨日、学校評議員会を開催しました。評議員の箸蔵福祉村事務局長の佐々木さんと10数年前に池田町へユーターンして様々地域活性化の取り組みを積極的に行っておられ、博愛塾の塾長もしておられる久保さんのお二人から、様々なご意見をいただきました。
 本校は、かねてから箸蔵福祉村の箸蔵小学校や社会福祉法人博愛会との交流をつづけてまいりましたし、本校児童生徒の作品展などを行ってきました。しかし、ここ「博愛の里」から三好市、東みよし町に幅広く、本校の存在を印象付ける活動は行ってきませんでした。そこで、来年度、国府養護学校「池田分校」から「池田支援学校」として本校化するこのとき、地域との連携をいかに深めていくか、についてのご意見を求めました。
 評議員の方からは、「運動会や文化祭などの学校行事に地域の方に参加してもらうだけでは、地域とのつながりの強化は期待できない。学校が中心となって、地域の人たちを巻き込んで、何かをつくりあげる事業を立ち上げることが必要ではないか。」と言われました。学校の利益だけを追求するのではなく、巻き込む人たちにとっても利益になる、さらに地域全体に影響を及ぼすような事業の展開こそが地域とのつながりを深めることだ、と現在行っておられるプロジェクトの例をあげて、お話してくださいました。
 それを聞き、2,3年の腰掛の校長では実現できないな、と思わされましたが、実に示唆に富む提言でした。まさに、地域との「連携」ではなく、地域との「融合、または連帯」の視点で、私たちに何ができるか考えていかねばならないことを強く意識しました。  (校長)

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