学校運営協議会
令和3年度 第2回学校運営協議会の記録
11月11日(木)に予定通り,第2回協議会を開催しました。欠席された委員の方もいらっしゃいましたが,美馬分校に一同に集まっての開催がようやく実現しました。
協議の前に,美馬分校の授業参観や両校の取組の途中経過を行いました。その後の協議では,委員の皆様から大変有り難い御提言を数多くいただくことができました。
協議は,次の2つの柱に基づいて進めました。
柱1:地域に受け入れられるためのアイディアやヒント
柱2:福祉施設・事業所等とのスムーズな連携に向けて
記録は次の通りです。
〇 老人福祉施設施設長
・造花の作業では,細かな作業で継続することが大切で,数の把握のためのマグネットの使用は施設でも取り入れたい。
・柱1に対しては,受入のイメージをどうもつかが重要となる。高齢者施設としても地域に認知してもらいたい。そのためには,相互に知ること,情報の発信を行い,受け手の地域住民とのキャッチボールを増やすことと考える。これにより,関わりの広さや深さを導き出す。途中経過報告にあったような動画やスライドなどの視覚的なイメージを広報し発信する。
・柱2に対しては,地域では人が少なくなっている。そのため助け合いも減っている。地域を保つため,個人の強みや得意なことを発掘することが重要と考える。
・事業所を継続するためには,人をやりくりし,それぞれの強みを活かした連携が重要となるため,積極的に就業体験を受け入れている。
・お互いの強みを生かしながら,働き方や役割分担の意識を変え,時間の有効活用など,そうしたパズルをいかに上手く収まるようにするのかが重要である。
〇 大学教員
・支援学校みまカフェでは本格的な授業運営をしており,それが地域を元気にしていることが素晴らしい。
・Q: 月や日のカフェの目標,達成に向けた取組など,生徒が自ら協議することはあるのか?
→A: 利用客数等の具体的な数値は天候等の事情で不安定なので導入していないが,生徒一人一人が作業目標を設定し,自己評価を行っている。その上で,過大・過小評価もあるため,教員による他者評価を合わせて行っている。教員は生徒自身が自己を肯定的に認められるようにすることに配慮している(教育活動全体)。
・生徒が自分自身の成長の目標を立てて,評価し振り返ることがとてもよい。一方で改善すべきことを見付けて改善するところを複数の支援者が共通の目的を決めて取り組もうとするように可能であれば取り組んでもらいたい。こうしたPDCAサイクルによりより生徒の力を育てることになるであろう。
・Q :生徒に付けたい力が明確であり,就業体験を通じて,事業所の人とどのような
力を付けるかと言うことをどれだけ理解・共有してもらっているか?
→老人福祉施設施設長:就業体験に必要な力として,「人の温かさ」,「交流する力」が大切である。採用基準として,「挨拶」,「人の心情を理解する」,「気持ちを伝えられる」,「協力する」などがある。特に,「協力する」ことは難しい。上手に伝えることや意思表示ができることで,相互にキャッチボールとなり相互理解になることが大切。そのためには体験と継続が重要であるため,結果が出やすいことから始めてみる。学校や家庭でそうした課題解決に取り組むということが重要であろう。美馬分校の生徒は,挨拶ができ,素直で気持ちを伝えることができる。家庭や学校でこうした力を身に付けさせてくれている。働きにくさを感じることは誰にでもあることであり,強みを活かせられるようにすることが重要である。
〇 地域の婦人会会長
・美馬分校の学校環境は大変素晴らしい。
・普通の清掃と違い,就労を見据えてやっている点が勉強になった。
・学校-家庭-生徒の三者の関係・連携が成立していることをベースにすることが大事。
・特に,みまカフェのホテルマンのような衣装を揃えて取り組んでいる姿が素晴らしい。徳島新聞によく記事が掲載されており,拝見した。
・普段から取り組んでいることが発揮されていた。
・池田支援学校本校の生徒が作成した防災マップが公民館に掲示されている。婦会の活動は学校と違って特定の集合場所を持たないため,公民館を利用している。プランターに植えた花などの提供もある。こうした地域住民が出入りする場所へのアプローチが大切となる。
・「箸蔵とことん」での作品展では色々な生徒の活動が目に見える。箸蔵寺でのお接待など,地域の取組に参加して欲しい。
〇 障がい児入所施設施設長
・柱1 池田博愛会は日本有数の福祉の伝統がある地域。平成2年に箸蔵福祉村を創設しており,当時の先達の先見性に改めて敬意をもつ。地域の核となる存在があれば受入もスムーズになるであろう。福祉村は組織がしっかり
しており,受入も変わってくると考える。
・柱2 就労について,ソーシャルスキルが重要である。公共サービスの利用,社会に求められるスキルを身に付けること,今後,マイナンバーカードなどの時代に応じたスキルの獲得やICTの発展による操作活用の理解により困
難さの改善を目指す必要がある。特に,博愛会では記録用のiPadにより職員が情報をシェアし,余分な文書作成の負担を軽減している。
〇 PTA会長
・子どもが小さい頃から地域の交流会や地域の学校の行事に参加してきた。保育園は地域の保育園に通わせていたが,本校入学後は,居住地校交流をしてくれたおかげで,現在でも地域の友だちとの交流が続いている。大変ありがたいと思っている。
・柱2 長期休業中のデイサービスの利用をしており,デイの職員も学校行事を参観し,逆に教員も長期休業中にデイの参観を相互に行ってくれている。大変ありがたい。こうした学校とサービスとの協力・連携をより強めるために,
保護者も仲介することで情報を共有できればと考える。
〇 学校長
・仕事には直接的な業務・間接的な業務がある。とくしま特別支援学校技能検定があるが,卒業後すぐに接客業や清掃業に就くということが目標なのではなく,”将来どこで働いても活かせる力・役に立つ力をつけるために指導することが大切”という示唆を与えていただいた。
・生徒が付けるべき力を関係者が共有するという御意見があったが,地域貢献活動の場合も,身に付けさせたい力を意識して情報共有することを大事にしたい。
・公共サービスの利用や消費者教育の導入,ICT活用なども学校教育の中で充実を図っていきたい。
・小学校段階からの交流及び共同学習への意見,大変ありがたい。地域との交流をより進めていきたい。
・箸蔵福祉村における交流,事業所との交流はとても重要であり,学校から発信することも進めていきたい。さらに,学校も一つの地域の機関として,地域住民の方に「来てもらう」,「見てもらう」役割もあると考える。
県立学校に送付されたチラシ等の取扱いについて
送付されたチラシ等は、児童・生徒への一律配布は行わずに、周知の方法を工夫(持ち帰り自由として設置するなど)いたします。
作品募集等の取りまとめは原則実施しませんので、要項等に個人応募の方法を明記ください(希望する児童・生徒が個人で作品等を応募します)。
令和5年度、校則の見直しを行ってまいりました。
校内での審議の後、PTAの役員、学校運営協議会の委員、及び児童生徒から意見をいただきました。
本校における校則は、「服装規定」が該当します。校則の見直しとその過程については、添付ファイルをご覧ください。