2010年1月の記事一覧
可能性を信じること
先に紹介した福井達雨さんの本の中から、強く心を揺さぶられた事例を続いて紹介します。「僕アホやない人間だ」という本の中に書かれてあった内容ですが、障害児教育に携わる者として、ここに示された「可能性を信じる精神」を忘れないようにしたいと思いました。
父親の海外出張のため、便器で排泄をしたことのない重度の知的障害のある近子さんを施設に預かって4ヶ月。保母たちの経験に裏づけされた方策をしたにもかかわらず、朝の4時ころになると布団の中にウンコをしてしまい、失敗につぐ失敗でもうだめだと福井園長に訴えにきました。「十分やった。もういいよ。」と園長から言ってほしかったのだと思います。
しかし、園長は、本当にだめかを確認し、ここで支援を放棄することは大切な精神を失うことになりはしまいかと危惧して認めませんでした。「教育というものは、どんな時でも可能性を信ずることや。もう駄目やと思って教育を捨ててしまったら、この子ども達には人間回復なんて生まれない。何もできない子どもであるからこそ、可能性を信じてやるのだ」と。
その結果、職員は奮起して、もう一度近子のおしりとニラメッコをすることになりました。その後6ケ月経ったある早朝、園長のところに職員が飛んできて、「先生大変です。大変です。近子さんがトイレでウンコした!」と泣きながら報告したのでした。
実に入所してから10ヶ月経ってやっとトイレで排便ができたのです。その場に立ち会った職員は、こう言っています。
「わたし、近子ちゃんのオシリをただ祈る思いでにらみつけていたんや。ちょうど30分ほどした時、近子ちゃんのオシリから香ばしいウンコがポツンと出てきた時、ただ感激でいっぱいやった。これほどウンコが美しいものだとは今まで思ったことがなかったし、ウンコのにおいが香ばしいものだと思ったことがなかったわ。宝物を神様から授かったような気持ちやった。自分の仕事が本当に素晴らしいとつくづく思ったわ。」
私たち教員が簡単にあきらめていないか、また努力も中途半端ではないかと反省させられます。「可能性を信じる心」をしっかりもって、子どもたちとしっかりと向き合いたいと思います
県立学校に送付されたチラシ等の取扱いについて
送付されたチラシ等は、児童・生徒への一律配布は行わずに、周知の方法を工夫(持ち帰り自由として設置するなど)いたします。
作品募集等の取りまとめは原則実施しませんので、要項等に個人応募の方法を明記ください(希望する児童・生徒が個人で作品等を応募します)。
令和5年度、校則の見直しを行ってまいりました。
校内での審議の後、PTAの役員、学校運営協議会の委員、及び児童生徒から意見をいただきました。
本校における校則は、「服装規定」が該当します。校則の見直しとその過程については、添付ファイルをご覧ください。